信者である皆様は阿含教学を学ばれていると思いますが、それについて検証比較をしたことが
ございますでしょうか。
私も20数年阿含宗に在籍していて後に欺瞞を知り退会したわけですが、その欺瞞を知ることは
仏教を知ることでもあります。
http://www.agon.org/about/b_01_01.html 阿含宗HP「阿含宗とは」より
阿含宗は根本仏教
阿含宗(あごんしゅう)は、ゴータマ・ブッダ=釈迦(シャカ)が直説された唯一の経典、
「阿含経(あごんきょう)」を依処(えしょ=よりどころ)とする仏教の一宗派であります。
仏教学上の分類でいいますと、「根本(こんぽん)仏教」ということになります。
従来、仏教を、大乗仏教、小乗仏教、という分けかたをしてまいりましたが、
この呼称は妥当ではないということで、現在では、仏教学上、根本仏教、大乗仏教という
分けかたをするようになりました。阿含宗は、この、根本仏教に属するものであります。(抜粋)
「阿含宗は根本仏教」とありますが、本当にそうなのでしょうか。
まずはそこから比較検証してゆきたいと思います。
まず、この説明の文章を見ていただけば分かりますように、「阿含経」を奉じている〜依経と
していることから「阿含宗」という名を付けています。
これは仏教教団では良くあることで、仏教はお経を元に展開をしていると言えます。
例えば浄土系であれば直接お経の名前を使わなくても宗祖(開祖)の名前を使ったり、依経の
名前を出して仏教の何の宗派であるかを示すものです。つまりお経は仏教には不可欠なもので
あり、影響力があるというものです。
阿含宗でも学びますし管長自ら言われていることなのでご存知の方も居られると思いますが、
仏教の歴史と言うのがあります。インド地方で発生しそれが世界各地に普及した。
特に日本に流れてきた経緯もご存知でしょう。
その歴史などは管長の説明の通りで正しいのです。インドの方で発生した「仏教」。
この仏教を歴史的に、考古学的にみても「阿含経」が唯一お釈迦様の言葉を記録した書物である
と言うことは世界で認められております。そのお経を元に存在する「阿含宗」ですが、実際の中身
を確認した信者さんはどれだけ居られるか、ということです。
阿含宗が「根本仏教」であるならばどこまで忠実に阿含経の中身や示唆を実践しているかが鍵
となるでしょう。ところが中身を見ればその中身や示唆の実践が行われてないのです。
つまり、このことさえ知らずに信者の皆さんは阿含宗の信仰というものを行っているという事実が
あります。
もしもですが、例えば看板だけ立派で中身がないお店であったら貴方はどう思いますか?
「そんな店から物を買わない」「買わないどころか行かない」
などなどいろんな意見が出ると思います。
ではその「まさか」が阿含宗にあったとしたら、貴方はどう考えるでしょうか。
それらを一緒に考えてゆきましょう。
■ 因縁解脱の崩壊 ■
阿含宗では様々なものが教義としてありますが、その際たるものはやはり「因縁解脱」でしょう。
この因縁解脱を見て行きましょう。
色々著書にも教団内のパンフにもありますのが、概略としてWebの方から引用しましょう。
http://www27.atwiki.jp/agama/pages/49.html agama@wikiより「因縁解脱」
(ちなみにウィキペディアでも同様の解説を見ることも出来ます)
http://agama.zouri.jp/intop.html agama考察室より「君はどんな因縁を持つか」教団パンフより
ここに書かれていることを見ても分かりますように、阿含宗はHP上では「因縁解脱」の説明は
ほとんどされてませんが教団に入信し実際に信仰をしていれば阿含宗が「因縁解脱」を信仰の軸に
していることが嘘ではない事がお分かりいただけるかと思います。
さて、その阿含宗の”看板”ともいえる「因縁解脱」ですが、実は仏教にそのような教えは有りませ
ん。そういうと「嘘をつくな!」といわれる方がいると思いますが、嘘ではありません。
管長が批判していた「大乗仏教」(現在は大衆派仏教といいます)の経典にさえ因縁解脱は出て
来ないどころか肝心の「阿含経」にも因縁解脱が記されておりません。
もしも嘘だというのでしたら示してみてください。ありませんので。
管長が何度も・何十年も説いてきた「因縁解脱」が仏教に無いとすればこれは大問題です。
そう。管長自らが嘘をついてデタラメな信仰を行わせているという大きな嘘になります。
実際管長の言葉や著書、ビデオでもいいです。管長が阿含経のどこそこに「因縁解脱」のことを
書いているのを示したかを探してみてください。
そうして調べるとこれが不思議なことに皆無なのです。
http://agama.zouri.jp/doku2.html
こちらをご覧いただきたい。このHPの画像は過去に出版された教団内の「修行読本T」という
本であり、現在の「座右宝鑑」に類するものです。この中で管長は唐突に「因縁解脱」を説いていて、
その根拠さえ出していません。熱弁はするものの阿含経のどこそこに書かれている、という記述さえ
ありません。勿論阿含経でなくてもかの大乗経典でも書かれているのならかまいませんが、その大乗
経典さえも「因縁解脱」は記されていません。
今言葉の勢いで「大乗経典でも書いていれば」ということを言いましたが、本来は阿含経以外のお経
は信憑性が無いということで阿含経を奉じ阿含宗を立てたのですから、やはり阿含経に因縁解脱が記
されていなければいけないはずです。また記されているのならその阿含経の箇所を出して主張するべ
きでしょう。そうでなければこの「因縁解脱」は
『どこから来たのか』という事になります。
ですから大げさなタイトルかと思いますが、この因縁解脱は非常に胡散臭いのです。
またこの修行読本は昭和の発行で古いものですから新しい発行物で主張するという可能性もあるか
と思いますが、やはり出てきません。
教団内の発行物の過去で言えば「ダルマチャクラ」今で言えば「アゴンマガジン」ですが、それらにも
一切阿含経からの示しは一度も出されていません。
阿含経講義などの本にも出ていませんし、また仏教学者さんも因縁解脱を解説している人はいません。
つまり、この「因縁解脱」は新興宗教の概念であり、仏教のものではないのです。
阿含宗の前身である「観音慈恵会」というのから阿含宗はスタートしていますが、この時から「因縁解脱」
は提唱されていました。時系列で見ればまだ管長が教祖でありながら修行中という状態であった時期に
仏教を学んだがどうかは分かりませんが、すでに因縁解脱が出てきています。
その後阿含経に成仏法があることをみつけ阿含経を依経とすることから「阿含宗」を立宗された。
ですが後付として因縁解脱がもしも阿含経にあるのならばその時点で公示してもいいはずです。
ところが一切そういうことはせずに「因縁解脱」の主張はそのままでいながら中身は示されないままに信者
には勤行を行わせるという不可解な現象になっているのです。
信者はほとんど100%といってもいいくらい大半が仏教に無知な方が多い。
そこを突いてきたものと思われます。
また2chやザBBS、したらばなどに様々な情報がありますが、まだ編纂してないので見るのも大変です
が過去ログを読まれてみることも大事です。
つまりこの「因縁解脱」というのはよその教団(新興宗教)からのパクリなのです。
ですからいくら仏教を調べても出てこないのは当然なのです。
ですが、管長は「仏教は因縁解脱」と嘘をついています。これは由々しき問題です。
こういう単純なトリックに騙されるのは信者サイドが「仏教に疎い」からです。
本当の仏教の知識を知っていればすぐに「嘘だ」と分かるものなのです。
ですから皆さんも私が述べたことが嘘かどうか確認をしてみてください。
本当にショックを受ますよ。いくら調べても出てこないあの悲惨さ・・・。
ぜひ、貴方自身の目で確かめてみてください。